ダコタ デイブ ハル ツアー後記

小生のギターの師匠、ザビエル大村氏が関西ツアーと銘打って本場アメリカからダコタ デイブ ハルさん、北海道から浜田隆史さんを引き連れて高架五拾七に来てくれました。

毎回だけど小生はプロのサウンドチェックに立ち会うのはワクワクするのです。

小生だけかもしれないけどアマチュアって音が無駄に大きすぎたりエフェクターで音いじりすぎて本来のギターの個性が曖昧になってしまってるような気がしてならないのです。

小生の耳もまだまだ発展途上だし自分の音作りに大いに不満があり、小生のほぼ希望通りの音を出してくれるのは今の所スターダンスってライブハウスのシモちゃんぐらいです。

昨夜のダコタさんのサウンドチェックはとても勉強になりました。

まず、ギターは生音をコンデンサーマイクで拾え。とのこと。

小生もこのスタイルが一番好みなのですがなんせコンデンサーマイクは感度が良すぎて

呼吸する音でさえ拾ってしまえそうなレベル。

天井の高いあの高架五拾七で果たしてハウらずにギター拾えるか?と不安になります。

まずはダコタさんからの音作り(写真はザビエル大村師匠)緊張の一瞬。


感度がいいからできるだけ細かくレベルを上げろ、との指示で微妙なタッチでゲージを上げていきます。ダコタさん黙ってギター弾いてる。うん、とうなづいた場所でゲージを止める。

「?えっつ?これで音出てる?」

ってぐらいミキサー側では出よくわからないレベル。

へーっ、こんなレベルでいいんだ・・・って驚き。

出力が決まればあとは微妙なタッチを調整です。Lowを足したりMidをカットしたり。

小生にはほとんど聞き取れない差だったのですがダコタさんの指示通りダイヤルを回す。

あー今夜に限ってヘッドホン忘れてる。あればきっといい勉強なったのに。

10分近くダコタさん一人で演奏してくれて(なんてぜいたくな時間)ダコタさんのセット完了。つづいてザビ師匠。師匠に入門して早7年。こちとら阿吽の呼吸で音を探していきます。

師匠も今回はダコタさんと同じマイクで拾うのでそう難しくはなかった。

だけどいつもに比べるとゲインも低くてやはり生音で勝負するんやな。と察する。

ダコタさんの指示で

「ここは空間が広くて天然リバーヴ感がいいからミキサーのリバーブはオールカットで。」

との指示。

わかる。その感触。小生も高架五拾七の1番の魅力は広い空間でコンクリートの打ちっぱなしから返ってくる反響音だと思います。

たった20分ほどでその店の個性を感じるあたりがプロフェッショナルですよねえ〜。

ま、当たり前ですよね。僕らが生まれた頃からプロなんだから。

一瞬不安が頭をよぎる。

「・・・プロのこの設定・・確かに素晴らしい。だけどOAの方々とは明らかにセッティングが違う・・・果たしてOAのみなさんもこの出力レベルに近い出音で満足していただけるのだろうか・・・いつもの小生が出す音の6割ぐらいしか出てない感じなんだけど・・」

と。

プロの方々のサウンドチェックが終わり次はSunset Cerablationさんが来場。

こちらの方々についても今更細かい気配りは不要。一言えば十わかる。直前に

「今夜は主賓がコンデンサーで拾うため全体の音レベルは低いです。気になればおっしゃってください」

だけ伝えればあとはお二人で考えてくれる。

ビンさんから

「モニターで返してもらってもいいですか?」

とのこと。お安い御用です。この感じもすごいわかる。ビンさんは歌専門なのでギターの音はモニターがないと両サイド後方からの離れたスピーカーからしか聞こえない。自分がギターを弾くのなら別だけど全くいい耳をお持ちなのでギターと声が合ってるかどうかのバランスを確認したいのだろう。僕的にはビンさんの真横近いとこにテリーさんを配属して歌ってもらったらモニターもいらないと思うのだけど

「近寄るとハゲがうつる」

とおっしゃってました(笑)

海千山千のSunset Cerebrationスタンバイ。


リラックス師匠達はアンプ持ち込みなのでいつも安定。出力レベルさえ気をつければよし。

19時くらいの到着なると連絡あり。OK問題なし。

そして今宵唯一のワンマンでの出演のロッコさん。さぞかし不安で緊張もあったことと思うのです。だから少しでも音響で安心感をもってもらいたい、という気持ちで臨みました。

でも全く心配いりませんでしたね。あの面々の前で普段通りやれてるように見えましたがすごい!本当に素晴らしい。

小生が「ニッポン代表として頑張って!」

とか言ったせいでしょう。

着物のような衣装で登場!こういう意識ってめっちゃ大事だと思うのです!

まずはカタチから、ですよね!そういうとこに意識が回るのは素晴らしい。というか当たり前と小生は思うのですが・・・

演奏は本当に素晴らしかったです!でもやっぱり緊張しますよねえ。小生的にはもっともっと演奏している自分を客観的に捉えながら楽しんでもらいたかったな〜。いや、楽しいには違いないのだけどもっとなんていうか、みんなをロッコさんの家に招いていて家のリビングで鼻歌交じりにロッコさんがギター弾いてる、ぐらいの感じをだしてくれれば小生もウレシイのだけど。

いつかロッコさんも気づく。

小生のようにup downの激しい生き方してると感じる。

ギターを弾ける場所がある。屋根もある。音響もある。暖かい食べ物もある。

聞いてくださるお客様も仲間もいる・・・・

それだけでいいやん。充分やん。あーなんて俺シアワセなんだろう・・・

って気持ちになるの。

そしたらねもう技術なんて関係ない。心だけで充分伝えることができる。

その時その場に居合わせた全ての人たちに・・・

感謝の気持ちをね・・・


人生道半ば

Bluesとは「生きて出会うこと!」 友達とは「自ら選ぶことのできる家族のこと」 そう信じて今日も!

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